30歳、未婚、婚活中。最近は友人に誘われて、少しずつ合コンや紹介にも顔を出すようになりました。先日も「いい感じの男性がいるから一緒に飲まない?」と誘われ、2対2で食事に行くことに。
男性陣は2人とも3歳年上。1人は明るく話し上手でモテそうな雰囲気、もう1人は少し控えめながらも、ちゃんと会話してくれる誠実そうなタイプ。会が始まってすぐ、「あ、この人と話していたいな」と感じたのは、後者の男性でした。
盛り上がるテーブルの向こう側で、友人が明るい男性に明らかに好意を寄せているのが伝わってきました。だから私は、自然と控えめな彼と話すことに。
そんな彼は、高橋一生さんに似た雰囲気を持っていました。目立ちはしないけれど、食事中も丁寧に話してくれて、笑いのツボも合う。「この人なら、もっと話してみたいな」そんな気持ちが、じわじわと膨らんできました。
終電が近づく時間。普通なら「そろそろ帰ろうか」となるはずが、なぜか店の前で話が続いてしまう。立ち話の中で、「もうちょっと一緒にいたいな」と感じた私。
そして、少しの勇気を出してこう言ってみました。
「もう一軒、行きませんか?」
すると彼は、照れたような顔で「いいですね」と即答。2人でバーへ向かいました。
お酒が進むにつれて、彼の優しさや気遣いにさらに惹かれていきました。どこかで「もしかして今夜は特別な夜になるかもしれない」という気持ちがよぎります。恋愛において、いつもは慎重な私。でもこの夜は、流れに身を任せてみようと思ったんです。
終電が過ぎ、2人でホテルへ。部屋に入ると、少し照れながらも笑い合って、やがて自然とベッドへ。
服を脱ぎ、彼と肌が触れ合う。でも…彼の様子がどこかおかしい。最初は「緊張してるのかな」と思ったけれど、それだけではない“壁”を感じました。
彼は優しく、でもどこか距離を置いたような態度で、決して強く迫ってくることはありませんでした。お互いの鼓動だけが静かに響く空間で、私は次第に言葉を失いました。
そのまま何も起きず、朝を迎えました。下着姿のまま隣に寝る彼は、どこか安らかに眠っていて、私もそれを邪魔できずにただ横になっていました。
あの夜の“何もなさ”が、逆に心に残ったのです。
シーン | 期待していたこと | 実際に起きたこと | 感じたこと |
---|---|---|---|
食事会 | 気になる彼と会話が弾む | 会話は順調に進んだ | 嬉しさ、ドキドキ |
2軒目のバー | 距離が近づく | 会話は続くが慎重なまま | もどかしさ |
ホテルでの時間 | 一線を越える予感 | 何も起きなかった | 混乱、そして疑問 |
翌日、彼からメッセージは来ました。「昨日はありがとう。またご飯行きたいですね。」と。優しい言葉。でも、あの夜何もなかったことには一切触れず。
考えられる理由は、いくつかありました。
本当に緊張していた
体調が万全ではなかった
私に“軽くない印象”を持ってくれた
彼自身が“その気”ではなかった
元恋人との記憶を引きずっていたのかも
単に身体的なタイミングが合わなかっただけかも
どれが正解かはわかりません。でも、女性が“何かが起きる”と期待しているときほど、起きない現実がある。これが現実なんですよね。
あの夜、もしすべてが想像通りに進んでいたら…今のように彼のことを思い出すことはなかったかもしれません。“できなかった”夜こそ、印象に残る夜になることもあるんです。
その夜に起きなかったことよりも、そこにあった優しさや静けさに、私は心が動かされていたのかもしれません。
(横軸:時間の経過、縦軸:気持ちの高まり)
出会い(低)
会話が弾む(中)
2人きりの時間(高)
ホテル到着(最高潮)
何も起きない(急降下)
※実際に起きた経験をもとに描いたイメージです
この経験を通して感じたのは、恋愛における“ムード”や“安心感”の大切さ。進展がなかったとしても、「また会いたいな」と思える人との時間は、何よりも貴重だと気づきました。
進展=成功と捉えがちな私たちにとって、「なにもなかったけど良い夜だった」と言える経験は、実はとても価値のあることなのかもしれません。
恋愛において、予定通りに進まない夜は案外多いもの。「なんで?」「私、嫌われた?」と思わずに、相手の立場も考えてみてください。
大切なのは「起きたこと」よりも、「その時どんな気持ちだったか」。気まずさや不安、少しの期待と、肩透かしのような空気──。
すべてをひっくるめて、恋なのだと私は感じました。
何もなかった夜は、決して“失敗”ではありません。そこに確かにあった温度や、交わした言葉が、未来の恋愛に活かされる日が来るかもしれません。
あなたも、そんな“予定外の夜”を、大切に振り返ってみてください。
あなた自身の恋が、また動き出すきっかけになりますように。
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