50代女性のセックス事情について、データやみんなの経験談を見てみましょう。
現代の時代、人生100年と言われる中で、閉経後の女性にとっても、性は重要な問題となっています。
単なる性行為だけでなく、生きる活力や関係を豊かにする要素としても重要な役割を果たしています。では、50代女性にとって性における問題や悩みは具体的にどんなものがあるのでしょうか?
1. 夫やパートナーがいるにも関わらず、セックスレスと感じている女性が多いです。
2. 性交痛がひどく、それが性生活に影響を与えている女性も少なくありません。
3. 相手に合わせてセックスをしているだけで、自分自身が楽しんでいないと感じている女性もいます。
4. 性欲や興味が薄れていて、セックスをすること自体に魅力を感じていない女性もいます。
5. セックスする相手がいないため、セックスをする機会が限られている女性もいます。
実際、50代女性の多くは、過去1年間にセックスをしていないと答える人が61.7%にものぼります。また、50代男性や60代男性の中にも、セックスレスを感じている人が多く、そのうちの65%以上がもっとセックスしたいと考えています。
つまり、50代女性たちはなぜセックスを避ける傾向にあるのか、その理由は様々な要素が絡んでいるようです。
同様に、同じ世代の女性達も多くが性欲不満を感じているが、50代の女性のうち24.9%が「もっとセックスがしたい」と答えている一方、60代では14%に過ぎないことが分かっています。
このことから、男女間には性欲に関する差異が生じているようです。
女性は男性に比べて「セックスがしたくない」と感じる傾向が強く、その理由としては、年齢的な要因や面倒くささ、性欲の低下などが挙げられます。
"性交痛"という選択肢がないため、推測になりますが、セックスに関連する痛みを抱える女性たちの中には、ネガティブな感情を抱いている人もいるかもしれません。
実際、50代の女性のうち63.4%もの人が性交痛を感じることがあると回答しています。更年期の影響によって性交痛が生じることもあります。
女性の平均閉経年齢は約51歳と言われており、更年期はこの前後の5年間程度、すなわち45歳から56歳の間に起こることが一般的です。
しかし個人差があるため、60歳を超えても更年期症状が現れることもあります。
女性ホルモンの減少は40代に始まりますが、更年期を迎えるとさらに低下します。
その結果、膣の乾燥が進み、性交時に痛みを感じることがよくあります。
"私も40代後半まではセックスを楽しんでいましたが、今は夫に求められることが苦痛です。膣の入り口は潤っていても、奥が乾いている感覚があり痛みを感じるんです"(58歳)
"50代前半から、体力の衰えを実感しています。子どもたちは成人したものの介護の問題が出てきています。仕事もあるし、夫は求めてくるけれど、私はただ早く終わってほしいと思うばかりです。セックスを楽しむ余裕がないのか、年齢を感じると寂しい気持ちになります"(57歳)
人生にはさまざまな段階があり、年齢に応じて体力や考え方も変わってくるものです。
性欲は自然なものであり、年を重ねたからこそ、より豊かな性生活を楽しむことができるはずです。
しかし実際には、それが難しいこともあります。たとえ女性が欲求を持っていても、パートナーが同じ気持ちになれないこともあります。
心との交流はあるでしょうか?キスを交わせますか?
夫婦関係やパートナーシップが順調でも、性的な関係が希薄になることはあるのでしょうか?
それとも、会話やスキンシップが減少していることで性的な関係もなくなってしまったのでしょうか?この点についても考え直す余地があるかもしれません。
夫婦関係は冷たくはないけれど、日常的な会話はあるものの、深い話し合いや恋人のようなデートがほとんどないんですね。お互いが趣味に夢中で不干渉の関係です。
「距離感としては悪くないけれど、時折ゆっくり話し合うことも必要かなと思うこともあります。ただ、話そうとすると、夫が私を負かそうとして理屈ばかりで話が面倒になってしまうんですね」という54歳の方の言葉は、日本の熟年夫婦の典型的なあり方かもしれません。
仲がいいわけではなく、悪いわけでもない。
男女としての関係ではなく、単なる同居人としての関係であり、子どもがいれば会話が弾むこともあるでしょう。
「夫とは長い間、肉体的には触れ合っていませんね。嫌いなわけではないけれど、家の中で遭遇するときもなるべくお互いの体に触れないようにしています(笑)。だから手をつなぐことやキスをすることはありません。それで寂しいとも思わないです。昔は、いつまでたっても手をつないで歩きたいと思っていましたが、いつからこうなったのかしら……」と56歳の方が言うように、長年一緒にいると「家族」として見られるようになり、多くの人は体を密着させることに違和感を覚えるようになるというのが一般的な考え方のようです。
日本では、ハグや他の身体的な表現が一般的ではないため、スキンシップは主に若い男女や親子の間で行われることが一般的です。
このため、夫婦間での身体的な接触が少なくなることも理解できます。しかし、中高年の夫婦になると、性的な関係が希薄になることも珍しくありません。
妊娠や子育ての心配がなくなり、夫婦だけの時間が増えたとき、性的な関係をもっと楽しみたいと願う女性もいます。
しかし、夫がそういった気持ちを持っていない場合、一緒に行動することが難しいと感じることもあるようです。
このような女性の願いは自然なことであり、夫婦間のコミュニケーションや性的な関係が重要であることを示しています。
夫婦がお互いの気持ちを理解し合い、良好な関係を築くためには、コミュニケーションを大切にすることが必要です。